獣医師の山本です。
6/1に「抗菌剤に頼りすぎない道の選択~獣医療は治療から予防へ~
場所:知多大動物病院様本院またはZoom(オンライン)
と題して、ささえあ製薬さんに院内勉強会をしてもらいました。
講師は微生物化学研究所(ワクチンメーカー、通称京都微研)の学術獣医師である加藤敏英先生でした。
加藤先生はNOSAI山形で臨床獣医師として長く活躍され、学位も取得されて研究論文や学会発表なども多数出されており、産業動物獣医師専門雑誌「臨床獣医」や「家畜診療」にも多数執筆されておられます。NOSAI山形を退職後に酪農学園大学教授、その後客員教授として籍を置きながら現職にあります。くわしくは検索していただければと思います。
今回は、生菌剤やワクチンを使うことで抗生物質や合成抗菌剤の使用を減らすこと、呼吸器病のワクチンの接種プログラムやその事例などを現場の視点から説明され、1時間半ほどで多くのデータとともに具体的にお話いただきました。その後の質問タイムでは対面参加者からもオンライン参加者からも様々な質問が出て、30分ほど質疑応答で盛り上がりました。
院内勉強会では2月と3月の「輸液の基礎講座」に続いて2回目のハイブリッド式勉強会でしたが、今回は初の三重と富士の分院もつないでの試みとなり、大変有意義な時間となりました。全く異なる飼養環境、全く異なる診療体制の3院ですがそれぞれの条件に合わせて吸収できた知識を今後の現場に生かしていきたいです。
製薬メーカー各社はコロナ禍を経てオンラインセミナーに慣れており、大きなトラブルもなく進行できたので今後も分院をつないでの勉強会を実施していきたいです。
当院には加藤先生の大学での教え子が二人いるので、その二人と私と私の妻で加藤先生を囲んで懇親会を開きました。4人とも半田ではなく常滑在住なので常滑駅近くのお店でいろんな話で盛り上がって楽しい時間を過ごすことができました。