知多半島酪農の特徴である乳肉複合経営から生まれた知多牛。前回と同じくSTEP2019年8月号巻頭特集の記事を紹介します。当院の獣医師や家畜人工授精師(受精卵移植師)の人工授精や受精卵移植によって妊娠して産まれた肉用子牛の多くがその牧場で育成肥育されて肉となるまで一貫で飼養されます。知多半島は昔から肉牛専業農家(肥育農家や子牛育成農家、繁殖和牛農家)のほうが乳肉複合農家より少ない地域であり、交雑種「知多牛(響)」をメインに生産され、認知度が上がってきています。
肥育をもっている農家はコロナ禍で一定のダメージを受けましたが、肥育農家さんの話ではステイホームのためか知多牛のスーパーでの売れ行きは比較的好調らしく、農家のダメージは他のブランド和牛ほどではないとそうです。しかし一気に攻勢に出たくても試食会などのイベントが自由にできないので販促戦略が立てにくいモヤモヤもあり、店舗での売り上げは苦戦しているようなので、早く普通に安心して多人数での会食もできる状況になればいいと願うばかりです。
これを読んでくれた皆さん、状況を見極めつつではありますが、ぜひ食べにきてください。おいしいですよ。
ちなみに、当院はその数少ない繁殖和牛農家の一つでもあります。