半田本院削蹄師の定期削蹄チーム、富士山朝霧高原出張で約500頭の削蹄がんばりました。
富士分院の顧客農家さん1農場での定期削蹄です。油圧式の削蹄枠で腹帯巻き上げ、四肢の挙上、後部の扉開閉、牛が乗った床の上下動もレバー1つで動きます。
柵を並べて牛を追い込んで枠場の後ろから入って削蹄されて前から出て群に戻っていくウォークスルーな感じで次々と削蹄していきます。
牛は人に例えると2本指の指先で立って歩いており、人のように指の1面だけに爪があるのではなく着地する面も側面も爪(牛では蹄角質)に覆われています。当然それは伸びるので、飼育されている牛は年2~3回適切な長さと着地する面の適切な厚さに切りそろえないと変な形に伸びたり厚くなって立ちにくく歩きにくくなったり、蹄の中に病変ができやすくなったりして生産性を落としてしまいます。
痛みや不具合なく寝起きができて歩けてこそ、十分なエサを食べることができてその牛の乳牛としての能力を発揮して乳を生産できるので、定期削蹄のお仕事も酪農生産現場での重要な役割を担っています。