夏が過ぎて
8月9月の暑さと診療の波状攻撃を何とか乗り越え、
気が付けば前回の投稿から2か月以上経過してしまいました。
今年の夏は6月下旬に梅雨明け宣言(後に訂正)されてどうなることかと思いましたが、
7月は雨や曇りが多くて助かりました。
関東地方は記録的な暑さだったようですが、この地方は関東ほどではなかったため、
何とか乗り越えられました。
しかし8月は体温が40度をこえている牛が多く種付けは例年通り悪かったです。
ある程度の暑熱対策をしている牛舎では7月と8月の最初、8月の最後あたりはETが効果的で、
受胎が得られました。
8月の暑さのピークのころは排卵同期化プログラムで発情を来させても結局黄体がまともに
形成されずにETを実施するに至らない牛が多かったです。
9月には黄体形成もよくなり、10月には自然発情もよく見られるようになりました。
繁殖は酪農の要なのでしっかり受胎するように知識と技術を研いていきたいです。
飼料価格の高騰で廃業を考える酪農家は全国的に増えていると思いますが、
秘策はないので我々獣医師・授精師・削蹄師は少しでも生産性が向上するように
農家の話に耳を傾けながら日々の業務に取り組んでいきます。