当院の削蹄師は治療頭数の多い牧場での獣医助手の仕事も兼ねています。まずは牧場の場所を覚え、牧場内の構造や必要な物の位置、配置、畜主やスタッフを覚えながら獣医助手としての作業を獣医師に同行して覚えます。それと並行して徐々に削蹄関連の作業も覚えていくことになります。
先週から蹄病処置の現場にも同行するようになり、牛をフリーストール内から入口近くまで連れてきて縛っておくこと、フリーストールから連れ出して枠場に入れること、枠場での安全で確実な保定などを先輩削蹄師から教わりながら実践的に学びます。特に安全には注意を払わないといけないので注意事項は繰り返し教えられます。新人さんは女性なので女性の先輩から教わるとより実践的に習得することができそうです。
フリーストールから連れ出して枠場に入れようとしている写真がありますが、この手前で一度牛に逃亡されかけていました。先輩たちは何気なく連れてきているように見えますが、牛との距離や場面場面での立ち位置、ロープの引き具合などのコツがありますが、失敗しながら安全に習得できる現場だと思います。