獣医師の山本幸夫です。同じく獣医師の大中と二人で8月29日から9月1日に札幌で開催された世界牛病学会に参加しました。世界の学会というものは初めてでしたが、二年に一度の牛の獣医師のお祭りという感じでした。参加者は1500人を超えたようですがヨーロッパが中心なのでヨーロッパ開催より参加者は少なかったようです。
世界各国の酪農や肉牛の事情、ヨーロッパを中心としたアニマルウェルフェア、痛みのコントロール、永遠の課題である繁殖、100年戦って勝てない乳房炎と乳質、BVDの特集、世界的に発展途上にある護蹄と跛行、今後さらに重要になってくる薬剤耐性問題、内科、外科、画像診断、ハードヘルス、公衆衛生と食の安全、疫学、免疫学とワクチン、感染症、小反芻獣、野生反芻獣などについての基調講演、口頭発表、ポスター発表、ワークショップにシンポジウムと盛りだくさんで、すべてを聴くことはできないので自分に関連があり興味がある分野を中心に選択し、様々な疾病のメカニズムや治療や予防に触れ、勉強になるとともに刺激にもなり今後の診療の糧になりました。また厳しい状況でも病気に立ち向かっている獣医師は世界中にいることを知りました。
今後もいろんな学会に参加していきたいです。
私と大中と埼玉県で臨床をしている元知多大で後輩だった渡辺あい子さんです。今回は牛白血病と乳房炎の関連性についてポスター発表されました。
昼食に並ぶ参加者の様子です。参加者には毎日昼食が準備されていました。その隣が企業ブースでした。国内の学会で出るブースより豪華で各社気合が入っていました。