夜10時過ぎ、遅い時間に搾乳している牧場で大腸菌性とみられる急性乳房炎発生。 乳房炎ワクチンのスタートバックの効果で症状の進行は緩慢です。 写真は本格的に悪化する前に乳房洗浄しているところです。 乳房内で増えた細菌とエンドトキシン、サイトカインなどを洗い流してエンド トキシンショックに進行するのを防ぎます。 夜から早朝にかけては当番制なので、夜でも早朝でも難産、乳熱による起立不能、 重症な疾病や進行すると重症化することが予想される急性乳房炎などは依頼が あれば当番獣医師が往診します。 酪農家のみなさんの管理がよくなったためか、昔より当番往診は少なくなったと 思いますが、それでも夜や明け方の往診はいつもより疲れることもありますし、 普段の担当ではなくあまり行かない牧場に重症で往診するのは緊張感があります。 しかしいざというときに来てくれる獣医師がいる安心感はすべての酪農家に共通だと 思いますので、そこはやりがいを感じるところでもあります。